イシガメの飼育日記 ~孵化から水場デビューまで~

イシガメの卵4個を冷温庫で孵化を待ちます。産卵後47日目に3個の卵が孵化しました。時間差はありましたが、3個は無事に生まれてきました。残る1個の卵については成長が見られませんので、既に容態が悪い可能性があります。

同じ日に孵化した個体でも、お腹に付いているヨークサック(栄養源)の大きさには差があります。小さい個体は、孵化後3日でヨークサックも消え、餌も食べ始めました。一方、他の個体では3日目でもまだヨークサックが残っており、餌を食べる段階には至っていません。

現状では、孵化後1週間ほどで水槽に移動する予定ですが、今は段ボールの中に乾燥した水苔を敷いた環境で育てています。餌を食べる個体については、皿上の粒状の餌を食べることはなく、ケースに水を1cmほど張った上で粒状の餌を投入すると、そこから餌を食べます。

段ボールの中に簡易的な水場を設置しましたが、これは泳いだりするためのものではなく、飲用と餌を摂取するためという意味合いが強いです。イシガメ達は大部分の時間を水苔に潜って過ごしていますが、時折出てきては段ボール内を徘徊している様子です。
部屋の中にはなしてあげると、驚くほど歩き回ります。あちこち動き回っては首を伸ばして周りを観察している感じです。

イシガメ君達の段ボールハウス

水槽の立ち上げ準備として、水槽内のバクテリアを増やすために濾過器を稼働させています。しかし、まだイシガメが入っていないため、バクテリアの餌が不足しています。その問題を解決するために、水草を用意しました。

用意した水草は2種類です。

浮草:アマゾンフロッグビット
水草:アナカリス

イシガメはこれらの水草も食べますので、非常食としても役立ちます。また、水槽の景観も向上し、イシガメがつかまる場所にもなるため、水槽環境の改善に貢献すると思います。

さらに、アマゾンフロッグビットは簡単に増殖することができます。昼間は外で日光に当てて、夜は水槽に戻すことで、効率的に増殖させます。1ヶ月で数倍に増えます。

炎天下に水量の少ない容器で外に出したため、夕方にはアマゾンフロッグビットが茹で上がって全部腐ってしまいました・・・
アナカリスも半分、腐ってカビが生えた状態になりました。
外に出す場合は、バケツ等ある程度水量の多い容器に入れておかないと水温が高くなりすぎて全滅してしまいます。

孵化後 6日目

6日目になって、3匹全てのヨークサックが完全に取れたため、水場デビューです。風邪を引くことを防ぐために、暖かめの水で1時間程度様子をみました。予想よりも上手に泳ぐことができました。最初は潜れなかったのですが、徐々に慣れ、潜れるようになりました。しかし、水槽での生活を開始するにはまだ不安が残るので、基本的には段ボール箱での生活を継続し、時折水槽に移動する程度にしています。

一番心配な事項はエサの摂取です。小さな量しか一度に食べられないため、一日にどれだけ食べているかを把握するのが難しいです。

まだ食べる量が少なく心配だったので、今日は特別にメロンを与えてみました。メロンも好んで食べてくれたようでした。とても食べきれない量を、贅沢に与えて過ぎてしまったと思いました。

孵化後 9日目

昼間は水槽で、夜は乾燥した水苔をひいた段ボール箱で飼育しています。
水槽のレイアウトは以下の写真のように、水深は4cmくらいで、陸地面積をかなり多めに取っています。
水面から少し高いくらいの石もお気に入りのようです。それぞれお気に入りの場所があるようで水槽に入れたらすぐに向かう先がだいたい決まってます。

バスキンライトと紫外線(UVB)ライトを付けています。
上部濾過を設置していて、そこからの水量で水流が強すぎると餌が流れてしまい食べにくいので石と人工芝で水流を抑えています。流木は川で拾ってきたもので、陸地までの坂に利用しています。

陸地、ポンプ、石の上で甲羅干しをよくしています。

体が何かに触れていると安心するのか、端っこや何かに挟まるようにしていることが多いです。
こんな感じで餌を食べています。

スイカとキャベツを与えてみました。
スイカには全く興味を示さなかったです。キャベツはかじりますが堅くで食べられない様子でした。

目次

おすすめの水草

アナカリスとアマゾンフロッグビットのご紹介

ここで紹介する水草は、アクアリウム系のショップであれば入手できると思います。

アナカリス

アナカリスは、水草の一種で、世界中の淡水域に広く分布しています。水槽内では強力な酸素供給源として知られており、そのため水質を改善し、それが他の生物の生息空間を向上させます。

  • 学名: Elodea canadensis
  • 分布: 世界中の淡水域
  • 特性: 強力な酸素供給源, 水質改善効果あり
  • 価格: 約330円(錘付き1束)(税込) ※ホームセンター

アマゾンフロッグビット

アマゾンフロッグビットは、浮草の一種で、主に南アメリカの静かな淡水域に広く分布しています。丈夫で育てやすいため、アクアリウムでは人気があります。
この植物は水面に浮き、葉面を水上に広げて茂ります。そのため、水生生物にとって天然のシェルターや隠れ家を提供することが可能であり、また、魚の産卵場所としても使われます。また、強力な窒素固定能力があり、アクアリウムの水質改善に貢献します。

  • 学名: Limnobium laevigatum
  • 分布: 南アメリカの静かな淡水域
  • 特性: グリーン色, 丈夫で育てやすい, 活発に増殖
  • 価格: 約440円(5個程度)(税込) ※ホームセンター

水槽内に他のシェルターがあるにも関わらず、カメはアナカリスの中に潜り、息継ぎで頭を水面に出す感じで過ごす時間が長いです。非常にカメとの相性が良い水草だと考えられます。
この浮き草はカメによく咬まれます。食用にするには少々高級なため、バケツで増やしている人もいます。

あわせて読みたい
イシガメの飼育日記 ~卵から孵化まで~ 上の写真は、公園の池にいたカメです。凄く仲がよさそうです!私がまだ幼い頃、私は家の庭のカメ池で近隣の川から捕まえたカメを飼っていました。そのカメは我が家にす...
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメント一覧 (1件)

コメントする

目次